『アテルイ』DVD
投稿者: さもえもんさん
シネマ歌舞伎『阿弖流為』を見たので、こちらも観てみました。 2002年の作品、なんと10年前ということですが、ちっともその古さを...
2011/07/10 投稿者:ケイティさん おすすめレベル:★★★★★
アンタも、見てみまっしー。
父が娘を呼ぶとき、「アンタ」と呼ぶ。
娘が父を呼ぶとき、「アンタ」と呼ぶ。
これ、ごく当たり前のこと。
特別仲がいい訳でも、ヨソヨソしくしている訳でもない。
いっぺん、アンタも呼んでみまっしー。
本音と本音のぶつかりあいのような、
タテマエとタテマエのぶつかりあいのような、
そうしている内に、訳分からんようになってもうて、
譲り合いと譲り合いのぶつかりあいのような、
勘違いと勘違いのぶつかりあいのような。
噛み合わんもんで、はがいしーげん。いじっかしーげん。
ハタから見てて、イタイんげん。
笑ったってー。
ま、アンタもひとつ、見てみまっしー。
2011/07/10 投稿者:ばら姫さん おすすめレベル:★★★★★
正月にみるべし!
ドタバタホームコメディっぽい感じがまんがみたいで面白かったです。
とりあえず、「お正月」の替え歌「親戚の家はグロテスク」は、かなり笑えました(笑)
2011/07/10 投稿者:ぱんださん おすすめレベル:★★★★★
メッセージが強烈。
素敵な役者方々が理不尽・不条理を本気で演じきっている。
観てる側も修業でもさせられてるかのようで(笑)疲労困憊。
想像を絶する本谷有希子の創造の躍動感。
いやー「スゴイ」としか言えない自分にホントガッカリ。
人のいやらしいところを書かせたら本当に秀逸。
本質を知る・感じること。
知ってはいても、わかってはいてもそれをしっかり訴えてくる作品は滅多にない。
2時間、アドレナリン出っ放しになるので、くれぐれもご注意を!
2011/07/10 投稿者:シャークさん おすすめレベル:★★★★★
お父さん、大好き!
『乱暴と待機』で好演を見せてくれた馬渕さん主演の本谷さん作品ということで、
期待を胸に抱いて観ました。その期待は大正解!
馬淵さん演じる主人公の若月の実家に次々と現れる家族と知人たちが、ほんとに個性的で素晴らしい!
特にお父さん!とっても可愛くて、でもとっても娘が大好きで、とっても家族が好きで、とっても自分が好きで…そんなお父さんが愛おしく描かれ、近藤芳正さんによって演じられています。今まであまり近藤さんに興味はなかったのですが、このDVDで観てから、とても好きな役者さんになりました。
父親って、娘のことが大事で大事でしょうがないのに、うまく接することができないんですよね。
特に娘が「女の子」ではなくて、「女の人」になってしまうと、娘の方もお父さんが大好きでもぎこちなくなってしまいますよね。
中には、お父さんに嫌悪感を感じて、離れていく娘さんも多いはずです。
私自身は、ファザコンでお父さんが大好きなので、まずそういう嫌悪感を持ったことはなかったのですが、
この作品を観て、過剰な家族愛ってうっとおしいのかもしれない…そんな風に思いました。
でも、家族は何があっても、やっぱり家族。結局似たもの同士だからいがみあったり、離れているからいつまでも子供扱いだったり、色々と嫌なことは沢山あるけど、やっぱり家族って大事ですよね。
ちょっと話がそれてしまった気もしますが、主人公はもちろんですが、このお父さんにぜひぜひ注目して観て下さい!
私は、ちょっぴり「このお父さんの娘になりたかった…かも?」と思いました。
…ちょっぴりですけどね。
2011/07/10 投稿者:私もニートさん おすすめレベル:★★★★★
ドロドロした本音って怖い・・・。
一軒田舎の平和な家族と近所の人たちの集まりなのに、徐々に悪くて黒い部分が漏れ出してくる、
あの、いや~な感じがこの人の作品の特徴ですよね(いい意味で、ですよ)。
いったい、本谷有希子さんには何があったんだろう、相当大変な体験をしてきた人なのかと邪推してしまいます。
ともかく、親を故郷に残して上京してきている自分としては、親の気持ちがこの芝居で切なく描かれているのを感じざるを
得ませんでした。親の心子知らず。子の心親知らずとは良く言ったものですね。
ちなみに、偏路の偏の字が、いわゆる「お遍路さん」の「遍」と違うことに、コメンタリーを聞いてようやく気が付きました。
感慨深い作品でした。
2011/07/10 投稿者:平凡人さん おすすめレベル:★★★★★
この親にしてこの子あり
父親と娘の確執・・などというと良くあるホームドラマかミステリーか、という感じだが、そこは本谷有希子。
よくもまあ、こんな父娘像を考え出したものだ。
と思っていたら、公演パンフなどを読むとどうもこれは半自伝的な話らしい。
何ともスゴイ父娘だ。
そういう目で改めて本作を見ると、何となく本谷有希子の「ルーツ」を垣間見るようでもあり、
そういう意味でもこの作品は他の本谷作品とは一線を画しているように思える。演じている役者達も良いな、
と思っていたら副音声解説で色々と心情が暴露されていて面白かった。ここまで出演者に好き勝手言われる演出家も、
珍しいのではないだろうか。
ちなみにパンフに載っている、父親が撮った写真、父親の手記やインタビューは、
本編を観た後だと「ニヤリ」とさせられて面白い。
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