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劇団、本谷有希子のサイトに掲載されている対談・座談会をご紹介します。
汚れ役に体当たりで挑んだ馬渕英里何が何を感じていたのか、本谷有希子が女優・マブチに何をさせたかったのか。 同い年の2人の会話に、作品への期待がヒートアップすること間違いなしです! |
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主人公奈々瀬(馬渕英里何)は、常に他人の顔色を窺っている。 怒らせてしまわないか、誤解を与えてしまわないか、いらつかせてしまわないか・・・。 そんな態度が余計状況を悪化させていると知ってか知らずか、いつも卑屈な笑みを向ける。 そして「お笑い」を研究している。何年も笑っていない同居人の“お兄ちゃん”を笑わせるために――― そんな奈々瀬に、“お兄ちゃん”は、ベタとシュールの違いについてこう考察します。 ベタは「おもしろ」で、シュールは「おかしみ」なのだと。 そういう意味では、この『乱暴と待機』という舞台は「シュール」と言えるでしょう。 張りつめた緊張感の中、思わずニヤッとしてしまうような笑いが気持ちいタイミングで挿入され、ヘビーな物語なのに観終えた後に嫌な後味を残さない。この後味の爽快さが「劇団、本谷有希子」の魅力の1つといえます。 そして今回の見どころは何と言っても「女優 vs 本谷」シリーズ第1弾、女優・馬渕英里何と演出家・本谷有希子の真っ向勝負にあります。 馬渕英里何は、平成4年、ホリプロのタレントスカウトキャラバンで43,645人の中からグランプリに選ばれるという経歴の持ち主。 その後、演技・歌の才能をいかんなく発揮し、TVドラマ『白線流し』などをはじめ、映画『チキン・ハート』『ピンポン』などに出演。 舞台では『レッツゴー!忍法帖』(劇団☆新感線)でコミカルな演技を披露したかと思えば、『アマデウス』で松本幸四郎・市川染五郎との共演や、栗山民也演出『ツキコの月 そして、ダンゴ』で帝国劇場出演を果たすなど幅広い活躍を続けています。 また本谷有希子は、「劇団、本谷有希子」を主宰し、今最も旬な劇作家・演出家の1人です。 専属の俳優を持たないプロデュース・ユニットとしての公演も『乱暴と待機』で9回を数え、つど話題作として好評を博しています。 前作『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の小説版は第18回三島由紀夫賞にノミネートされ、またニッポン放送「オールナイトニッポン」の金曜パーソナリティも務めるなど、その多才かつ非凡さで注目を集めています。 その二人は偶然にも同い年。 上演前の対談で「『一緒に作ってる』感じがすごく面白くなっちゃって(馬渕)」「他では見れない馬渕さんをうちで見せようと思う(本谷)」と語っていたように、同年代の女性がぶつかり合い作り上げることで、描かれる女性がとても生命感溢れる作品に仕上がっています。 馬渕英里何の演じる奈々瀬は、とてもイヤな女として描かれます。 しかし舞台を観た誰しもが、「いたいた、こういう女」と思う一方、「あるかも、私の中にも、そういう部分」と感じさせる本谷有希子の脚本・演出は見事です。 そして、そのイヤな女を何か吹っ切れたような体当たりの演技で演じきり、奈々瀬の心からの叫びには、切なさから胸が苦しくなるような気持ちを抱かせた馬渕英里何の熱演も必見。 劇団史上最小人数、たった4人の100分の芝居。上演時は連日満席となり、大いに話題となったこの舞台。 上演時間は長くはないけれど、そこには4人それぞれの事情があり、人生があります。 濃密に構築された、見ごたえたっぷり、「おかしみ」溢れる世界をどうぞご堪能下さい。 |
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