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2006年05月29日
■ 『MYTH』を観ました
皆さま、こんにちは。店長の原田です。
まずはお詫びです。
先週のぷちE!でもお知らせしていた「メントレG」で『ラブハンドル』の映像が流れるかも!の件ですが、実際は放送されなかったそうで・・・。
楽しみに待って頂いた皆さま、大変スミマセンでした!
もし、どんなカンジが確認してから注文するか決めようと考えていらっしゃったのでしたら、予告編をUPしましたのでそちらで観てみて下さい。
うーん、それにしても残念だ。
ところで、先週、佐藤アツヒロさん主演の『MYTH』(作・演出:鈴木勝秀)というお芝居を観てきました。
これがまたとても面白かったのですが、個人的に同じくスズカツさん作・演出の『LYNX』が大好きだっただけになおさら感慨深いものがありました。(『LYNX』は90年初演時は勝村政信&松重豊、04年再々演版は佐藤アツヒロ&橋本さとしという、夢のようなキャストの作品なのです!)
『MYTH』は、とてもキレイな舞台でした。
いつもシンプルでカッコいいスズカツさんの作品ですが、舞台装置もステキです。
ぴあにレポート&写真がありましたので、そちらも見てみてください。
キレイでしょ?
照明もキレイで、これが観られただけでも満足でした。
出演者はたったの4人。
父に捨てられた青年に、佐藤アツヒロさん。
その父(既に死んでて幽霊)に、篠井英介さん。
青年の友人(実は青年の妄想)に、中山祐一朗さん。
父の友人で弁護士役は、陰山泰さん。
父に捨てられ裏切られたと思って育った青年が、父から唯一遺された館にやってきて・・・というお話なのですが、一緒に観にいった同僚(男)は「父と子」というテーマにビシビシやられていたようです。
ワタシは、観ている間中、常に『LYNX』を意識させられてました。
(実際、スズカツさんも意識しながら作られたそうですね。)
心に傷や闇の部分を持つナイーブな青年が主人公なのも一緒。
青年と、その分身のような存在(MYTHでは父、LYNXでは青年のアタマの中だけの友人)が中心に話が進むのも一緒。
脇の人々の担う役どころも似ている。
何より、最後、青年が何かから解放されて終わるのも一緒。と感じました。
でも、だからこそ見える「違う」部分も、とても心に残りました。
なんというか、『LYNX』はとても切羽詰まったカンジ。焦燥感というか追いつめられ感というか、逃げたいけど怖くて逃げられなくて、追いつめられてダメになって、そして最後、全てを壊してしまうことでやっと逃げ切れる・解放されるというカンジで、かなりヒリヒリした印象です。「若い」んでしょうか。90年に観たときはワタシも若かったので(笑)、かなりのめり込みました。
一方、今回の『MYTH』はふわりと包み込まれるような印象を受けました。
追いかけて、でも報われなくて諦めて、目をそらすように逃げて、でも逃げ切れなくて、改めて向き合ったら受け止めてもらえて、一歩先に進めた、それまでの呪縛から解放された、明るい光なカンジです。
ご覧になった皆さんはいかがでしたか?こんな感じ方したのも、ワタシが歳とったからだったりして(笑)。
今回の舞台のセリフに「人間は、生まれてきたからには、孤独ではない。」というのがありましたが、このへんからして「お、違うな」と。
最後は全てを振り切るように解放されていった『LYNX』に対して、新しい関係を作ることで解放された『MYTH』だったのではないかと思い、そんなあたりにスズカツさんの変化を見たような気がします。
うーん、自分の中でもかなり感覚的に保存されてしまったようで、説明するのが難しいですねー。映像に残して観ていただけると良いのですが・・・。こういう時に、全てのお芝居を残しておけないことをとても残念に思います。(なんてったって90年版の『LYNX』は映像で観てはまったのですから)
ということで、今回はワタシの大好きなスズカツさんの『MYTH』と『LYNX』について勝手に熱く語ってみました。
そうそう、スズカツさんのお芝居は、出演者もとても魅力的なのですよ。いつも役にぴったりの人たちがキャスティングされてます。
今回は、佐藤アツヒロさんの透明感のある佇まい、篠井英介さんの空気をいっぺんで変えてしまう存在感、中山祐一朗さんのおかしみの中に滲む狂気、陰山泰さんの安定感が素晴らしかったです。それぞれ次回作が楽しみですっ。
えー、それでは、今日はこのへんで。
ご覧になった皆さまの感想もぜひお聞きしたいので、どしどしお便りくださいね。
ネコは二重あごになるとオッサン顔になることを発見した店長でした。
◆店長への励まし・ご意見、『MYTH』の感想など、お待ちしてます!→ tencho@e-oshibai.net
投稿者 店長 : 2006年05月29日 20:30
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