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今回は、レコーディング現場も拝見してきました。場所は、都内下町某所です。丁度桜が満開で、素敵な景色でした。岡崎さんはこのスタジオが、環境がいいのでお気に入りだそうです。


到着!

桜が満開の裏道を一台の車がやってきました。岡崎さんの愛車です。スタジオの目の前に止まり、自ら機材を降ろします。作業を手伝っているのはエンジニアの野口さんです。




スタジオ内

録音が始まる前に、まずはスタジオの紹介をします。この日の録音は、岡崎さんの他に笛奏者の金子鉄心さん、エンジニアの堀内鴻多郎さんと野口俊和さんがいらっしゃいました。

こちらが、スタジオのミキサールーム(スタジオで、録音作業や編集作業を行う場所)です。岡崎さんは、ここから指示を出します。ここは一軒家がスタジオになっており、一階が録音スタジオ、二階がミキサールームとなっています。ですので、会話はスピーカーとマイクで行います。沢山の機材がありますが、最近はほとんどコンピューター内だけで作業を進めるので、稼動していない機材も多くあるとの事。

このモニターに一階の様子が映ります。これを見ながら、スタジオ内の演奏者と話します。金子さんはいくつも笛を持ってきており、ちょっと吹いては替えている様子を見て岡崎さんが「よく、吹き分けられるよなぁ」と感心なさっていました。結構様子が分かるものなのです。
 
この日のレコーディング作業は堀内さんです。岡崎さんは、後ろから指示を出します。昔はもう一度曲を再生するときには、オープンリールのテープを巻き戻す作業があったために時間がかかりましたが、現在はPCで録音も編集も行うので、あっという間に曲を最初から再生できます。

録音を始める前に打ち合わせをします。今回は、笛の音を録音します。録音していく曲順や、どのように演奏するかを打ち合わせます。ちょっと会話を再現しますとこんな感じです。
金子さん:「あのー、なんすか「ぴょーっ、ぴょーっ」てやつ、あれは難しい
なあ。」
岡崎さん:「どれやろ。今かかったやつとか?でも、あれ以前金子が演奏したやつだよ?」
金子さん:「え?あんなことできない。」 岡崎さん:「あ、あれ、違うかな?」
金子さん:「違いますよ、あれは。んなことできないですもん。」
(中略)
岡崎さん:「あ、でも最後の「ぴぇーっ」ていうのは金子じゃない?アテルイでやってもらって・・・いや、犬夜叉だっけ?」
擬音中心の打ち合わせなので、文字にするとちょっと不自然ですが、実際に話しているところを拝見してみると、擬音が一番表現として伝えやすいということが良く分かります。さすがは長いお付き合いのミュージシャン同士です。
 
そこで、岡崎さんに金子さんについて語っていただきました。
「おかげ様ブラザース時代は、サックス奏者メインで、たまに笛も吹いてたんだよ。この間その頃出演した番組(『冗談画報』)が再放送されていて、見たんだけれど……恥ずかしかったよ(笑)。もう、あんなにシャカリキに頑張れないなって思った(笑)。で、金子もやっぱり若いんだよね。こうして会っていると、昔から変わらないなって思ってたんだけど、昔の映像を見ると、やっぱり変わっているんだなって実感したなぁ。
金子は高校時代はブラバンのオールジャパンメンバーだったの。すごいでしょ。耳もすごくいい。ずっとロックバンドでサックス吹いてたから、フュージョン(ジャズと他のジャンルの音楽(ロック、ポップス、ラテン、クラシックなど)が「融合」(FUSION)した音楽)やジャズ(ニューオーリンズで生まれ、シカゴやニューヨークといった都会で創られたアメリカ黒人の娯楽音楽の一つ)系の人よりは僕がやるロック系の音楽には合っている。洒落たフュージョンなフレーズとか、「うーん、それがあると荒っぽくないんですけど」みたいになってしまうことが多いからね。ところが、金子には「普通に暴れてくれれば問題ないから。」とか言って分かってもら
える。
あ、そうだ、金子のお兄さんもNHKの笛のお兄さんをしていたから、兄弟揃ってプロの笛吹きなんだよ。」

録音中

こうして、ミキサールームでの打ち合わせが終わると、金子さんは一階のスタジオに入ります。ここから、モニターを通して会話をしながら録音を進めていきます。

モニターを見つめながら、金子さんの演奏を聴く岡崎さん。ほんのわずかの違いを聴き分けて、金子さんに指示を出します。そのきめ細かさには驚くばかりです。岡崎さんが金子さんに向かって、自分自身で今の演奏に納得が行ってないだろうと指摘すると、金子さんは確かに迷いながら吹いてたと答えます。奏者の気持ちや状況を考えて指示を出すのも、大切な仕事です。
 
働く男の手です。この緑色のボタンを押すと、下のスタジオに声が届きます。スタジオからの声は、録音に使用するマイクから拾います。ギターを弾く手やキーボードを叩く手、マウスをつかむ手、そしてスイッチを押す手。色々な働く手を持っているのが、岡崎司さんなのです。

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