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時に文化文政。巨大都市江戸。一見平和に見えるその裏で、人と鬼との激しい戦いが繰り広げられていた。
江戸の闇から魔を祓うために組織された特務機関“鬼御門”。
病葉出門は、そこで“鬼殺し”と怖れられる腕利きの魔事師だったが、
五年前のある事件を境にそれまでの一切を捨て、今では鶴屋南北一座に弟子入りしていた。
が、謎の女つばきとの出会いが、彼の運命を狂わせた。
なぜか鬼御門に追われるつばきは彼に「自分の過去を探してくれ」と頼む。
彼女の瞳の奥に宿る何物かに惹かれていく出門。
執拗につばきを追う鬼御門の先頭に、出門と兄弟同様に育った安倍邪空がいた。
鬼御門の頭領十三代目安倍晴明を奸計にはめて葬った邪空。
が、彼は更なる力を求めて、鬼を率いる美形の妖かし美惨と手を組み、彼らの前に立ちはだかる。
鬼の王“阿修羅”の悲しき因果に操られ、千年悲劇の幕が開く。
その先にあるのは、滅びか、救いかー。
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1987年に大阪・阪急ファイブオレンジルームにて初演した本作品は、以降10年以上の間一度も再演された事がなく、ファンをもとより劇団☆新感線にとってもそう簡単には再演することが許されない思い入れが深い作品であった。
そうした中、2000年8月に市川染五郎を主演に迎え、新橋演舞場・大阪松竹座にて満を持して上演された舞台は大好評を得、2003年夏に再演された際には公演期間は2000年の約二倍、動員数も七万人を超えるなど名実共に劇団☆新感線を代表する作品となったと言えよう。
2003年公演の主役・病葉出門は前回と同じく市川染五郎だが、そのほかのキャストは一新。初演時に出演していた劇団☆新感線劇団員の役柄も総入れ替えをし、新しいキャスティングでの上演となった。市川染五郎も同じ役を演じるとはいえ、三年の月日が流れた後に舞台に現れたのは、新しい魅力のあふれる出門だった。
こうして好評を得た本作品の素晴らしさをDVDというメディアにおいて表現することは難しいと思われたが、今回15台のカメラを駆使、いのうえ歌舞伎初の5.1chサラウンド、16:9スクィーズ画面、加えて最前線で活躍する映像クリエイター達の協力によりこれを映像で見事に再現。単なる舞台中継映像を超えた新しい形の映像作品に生まれ変わった。更に、音声特典としてコメンタリーを二種類収録し、作品に彩りをそえている。
演劇DVDの新しい世界が繰り広げられている、このDVD版『阿修羅城の瞳』は、演出のいのうえひでのり氏も大絶賛している。
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